火災時に作動する

防災設備について考えた時、スプリンクラーは一番初めに思いつく設備の一つではないでしょうか。スプリンクラーは火災の際に消火用水を勢いよく振りまいて、一次消火の役割を果たします。火災報知器が煙を探知すると、自動的に消火用の水が散布される仕組みです。一般住宅用のスプリンクラーも普及してきましたが、設置にもっとも力を入れているのはショッピングセンターや映画館と言った、人がたくさん集まる商業施設などでしょう。スプリンクラー設備は消防法によって設置基準が設けられています。地上11階以上の建物、3000平方メートル以上の広さの施設などは設置の義務があります。近年の再開発によって大型の商業施設が次々とオープンしていますが、スプリンクラー設備は必須と言えます。

スプリンクラーは火災の一次消火に必要な設備ですが、もちろんただ設置しただけでは効果は半減してしまいます。たとえばスプリンクラーの近くに背の高いパーテーションなどが置いてあったらどうでしょうか。消火用水を飛散するために設定された距離よりも、狭い範囲にしかスプリンクラーの水が届かない状況に陥ってしまう事でしょう。これではせっかくの設備が台無しになってしまいます。また、避難経路を想定しておくことも重要です。スプリンクラーが消火できるルートで人々が移動することができれば、より安全にすばやく非難することができるからです。災害が発生した場合、人が大勢集まる場所ではパニックが起こりやすい事は良く知られていますが、そう言った状態を回避するためにも防災の為の設備には十分な検討と頻繁に見直す事が大切です。